アンネ・フランクの誕生日
6月12日はアンネ・フランクの誕生日。今年もわが家の庭でアンネの薔薇が咲き続けています。生きていれば86歳の誕生日を迎えていました。毎年この日が巡って来るたびに、どんな活動を世界で展開していただろうかとその若すぎる死が惜しまれます。
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6月12日はアンネ・フランクの誕生日。今年もわが家の庭でアンネの薔薇が咲き続けています。生きていれば86歳の誕生日を迎えていました。毎年この日が巡って来るたびに、どんな活動を世界で展開していただろうかとその若すぎる死が惜しまれます。
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世界中で読み継がれ、大ベストセラーとなっている『アンネの日記』。アンネ・フランクは自らの意志を日記の中で誰に臆することもなく綴ったことで、勇気ある少女として世界中の称賛を浴びました。その日記に登場するペーター・ファン・ペルスが、作家シャロン・ドガーによって、物語の主人公として蘇りました。
ペーターは、アンネが恋に似た気持ちを抱きかけた少年です。アンネにとっては、日記を書き続けることや将来の夢という、恋よりも大切なものがありました。しかし、ペーターにとってアンネは死の際まで心を占めた存在…。
ぼくはもう死んだけれど、耳をすませばきっと、きみにもぼくの声が聞こえるはずだ。
きみはまだそこにいるのか?
ぼくの話を聴いているのか?
ペーターは、死の時を迎えてもなおアンネに語りかけています。『アンネの日記』では、登場人物の一人に過ぎなかった少年が、自らの叶わなかった恋やアンネへの複雑な思い、そして、ホロコーストの犠牲者となった心中を死の際まで語り続けます。
物語は、ペーターが死の時を迎え、隠れ家での日々を回顧するプロローグにはじまり、アンネ・フランクの家族と共に潜伏生活を送った2年間を綴った第一部「隠れ家」、そして、ドイツ秘密警察に捕まり、アンネと離れ離れになった後の収容所での生活を綴った第二部「強制収容所」から構成されています。
第一部では、ペーターの視点で『アンネの日記』を再読しているかのような感触を覚え、第二部では、ペーターの視点でフランクル博士の『夜と霧』を再読しているかのような感触を覚えました。『アンネの日記』の登場人物がそのまま立ち上がってくるようです。アンネによって語られたペーター像を損なうことなく、ペーター・ファン・ペルスをより人間味を持った少年として感じることができます。
1947年の刊行以来、60年余りにわたり世界中で読まれてきた『アンネの日記』が、今、新たな形で蘇り、ナチス・ドイツのホロコーストの事実を語ります。ホロコーストは風化させてはならない歴史的事実の一つです。こうして、新たな少年の視点でホロコーストを語ることに意義を感じ、本書をヤングアダルト世代の少年少女達に必読の物語としてお薦めします。
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去る8月3日、北九州市立戸畑生涯学習センター1階ギャラリーで開催中の「テレジンの小さな画家たち詩人たち」に立ち寄りました。
主催は、さと子の日記広場の鍬塚さと子さん。
北九州市立戸畑生涯学習センター1階ギャラリー
2010年8月3日~8日まで開催 第二次世界大戦中、ナチスドイツの支配下にああったチェコスロヴァキア(当時)のテレジン収容所には、15000人の子ども達も収容されていました。その子ども達のほとんどがアウシュヴィッツに送られ殺されました。生き残った子ども達は100人に満たないと言われています。
戦争が終わりドイツ軍が去ったあと、収容されていた子どもたちが描いた4000枚の絵と数点の詩が残されていました。作家の野村路子さんは、「この絵を日本の子どもたちに見てもらいたい」と、プラハのユダヤ博物館に交渉し、1991年から日本の各地で展覧会を開きテレジンの子ども達のことを伝えています。
実は、この展示会を観るのは、今回で2度目です。1998年東京の田無市(現・西東京市)で開催された「野村路子氏による講演会とテレジン収容所の子どもたちの絵画展」以来、12年ぶりにテレジンの子ども達の絵と詩に再会しました。
12年前、障害を抱えた娘が思春期を迎え、いろいろな問題行動に母親として苦しんでいました。努力の及ばないことも多く、母親として行き詰っていた時、偶然通りかかった田無市民会館で、子ども達の絵に出会い、野村路子さんの講演を聴きました。
強制収容所の中で、食事も満足に与えられず、1日中、重労働に駆り立てられていた幼い子ども達に、文学や演劇、美術や音楽の専門家たちが、歌を歌い、絵を描き、詩を作ることを教えたのだそうです。 絵を描き、詩を作るという行為が、収容所の環境の極限状態の中で、子ども達に明日への希望を与えたということを知らされました。
ホロコーストの犠牲になった子どもたちが最期まで希望を失わずに生きたこと、それを支えたクリエイティブな大人たちがいたことを知り、私の心に光が射しました。
どんな状況に置かれても明日への希望を失ってはならないと。
その思いを託した短歌が、さと子さんとの不思議なご縁で会場に掲載されました。
・野村路子語るテレジンの収容所一万五千人の幼らの無惨
・幼らの生死も労働に分かつなるテレジンはアウシュヴィッツへの門
・亡命を拒みてナチスに捕らわれしディッカー先生若き日バウハウスに学ぶ
・子とめぐるテレジン収容所の絵画展鎖のごとく重き心に
・子らの絵に書き添えらるる子らの名とアウシュヴィッツに送られし日と
・花の野に蝶高く飛ぶ絵の多し蝶は人より大きく描かれて
・団らんの絵の片隅に番号のつけられし収容所のベッドが並ぶ
・セーターをほどきし毛糸に描きたる赤き花ドイツ軍の書類の上に咲く
「未来」1999年1月号 近藤芳美選 二十人集より
詳細は、鍬塚さと子さんのブログ@もも日記をご覧ください。
・ダイアローグ http://
・戸畑会場二日目 http://
・戸畑会場三日目 http://
・テレジン展は4日目
http://
・「テレジンの小さな画家たち詩人たち」
http://
若い方からご高齢の方まで会を支えている方々の熱意と平和への祈りに満ちたすてきな会場でした。
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テレジンの小さな画家たち―ナチスの収容所で子どもたちは4000枚の絵をのこした 著者:野村 路子 |
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今日、6月12日はアンネ・フランクの誕生日。生きていれば81歳となります。
わが家のベランダで大切に育てていたアンネのバラが冬の間に枯れてしまいました。咲き初めは濃いオレンジからピンク、淡いピンクへと色が変わる様子に少女から大人の女性へと成長していくアンネを思って、大切に育てていただけに、非常に残念です。
先々週、通っている児童文学創作入門講座で戦争文学の作品を読み合いました。その一冊が早乙女勝元氏の『アウシュヴィッツのコルベ神父 優しさと強さと』(小学館)です。
その中に、「アンネの涙の泉」という章がありました。収容所の過酷な労働と劣悪な環境や栄養失調のため、誰もが人間としての感情を失い、家畜のような存在になっていく中、アンネは、死ぬ間際まで、涙壺が枯れなかったというエピソードが語られていました。ハンガリーから送られてきたジプシーの少女達が一糸まとわぬ身体でふるえながらガス室へ送られていく姿を見ながら、骸骨のようにやせ細って立っているのもやっとと思われるアンネの目から涙が泉のようにあふれ出てきたというのです。
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知性と感情が豊かな少女アンネ…、おばあちゃんになっても世界平和のために有意義な活動をしていたのではないかと思うと、収容所での死が惜しまれてなりません。
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今年はアンネ・フランク生誕80年。
『アンネの日記』を書いた14歳の少女アンネも生きていれば80歳のおばあちゃん。生涯現役で、世界の平和を願い、様々な活動を展開していたのではないかと想像しています。
ナチスを逃れて、アムステルダムで過ごしたアンネの屋根裏部屋が、広島県福山市にあるホロコースト記念館の新館 (新ホロコースト記念館の2階)で再現されているそうです。裏庭にはアンネの立像があり、傍に形見のバラが咲いているとのこと。詳細は、新ホロコースト記念館のHPにてご覧下さい。
今年も、わが家のベランダにアンネのバラが咲き始めました。アンネのバラSouvenir de Anne Frank は、『アンネの日記』に共感したベルギーの園芸家が、15歳で生涯を終えたアンネをしのび作出し、アンネの父のオットー・フランクに贈った新種のバラです。
日本にはオットー氏より1972年のクリスマスに京都の聖イエス会・嵯峨野教会に初めて苗木が贈られ、その後は平和と人類愛のシンボルとして、各地の教会、学校、公園などで広く植えつがれています。
5月27日埼玉新聞12ページにアンネのバラ友の会が作成したアンネのバラ解説ミニプレートが紹介されたそうです。わが家のプランターにもいただいたプレートを掲げてみました。
―アンネのバラ友の会・さいたま― c2roseanne.blog32.fc2.com
<アンネのバラ・友の会>は写真展やミニコンサートなどを通じて、アンネのバラに共感する人々の学びと交流の場を提供する個人参加の市民グループです。バラの苗木の普及や公共施設への寄贈も行っています。 連絡先:qqu94wkd@gmail.com
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アンネ・フランクにまつわるバラの花をご存知ですか? 蕾の時は赤色、開花するとオレンジ色に黄色がかった黄金色になり、時間の経過とともに花弁の先からサーモンピンクに変色し、さらに濃い赤色になるという美しいバラの花です。 『アンネの日記』に感銘を受けたベルギーの園芸家デルフォルヘ氏によって1955年に作出されSouvenir d’Anne Frank(アンネ・フランクの形見)と名づけられました。1960年に世に発表され、1962年にアンネの父親であるオットー・フランク氏に贈られたバラの花です。
今年もわが家のベランダのプランターにアンネのバラが咲きました。冬の間、受験前の息子のことで精一杯だったため手入れが行き届かず、うどんこ病に罹ってしまい、追肥が足りなかったため、小さな花となってしまいました。この夏、土の入れ替えなどして、元気を取り戻して欲しいと思っています。
ご要望に応じて・・・2006年度のアンネのバラの咲き始めからの色の変化をアップさせていただきます。
いかがでしょうか?育てていて、見ていて、飽きない魅力的なバラの花です。まるで日記の中のアンネ・フランクのような・・・。
『アンネ・フランクのバラーアンネの意志を受け継いだ人びと』の中で、「(アンネのバラを)心に咲かせなければ、真に平和を生む人にはなれないのだ」(同著34ページ)というの大槻武二牧師の言葉が思い出されます。
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アンネ・フランクのバラ―アンネの意志を受け継いだ人びと 販売元:出版文化社 |
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アンネのバラ 著者:葉 祥明 |
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第二次世界大戦後、ナチスの強制収容所から解放された父、オットー・フランクにより出版された「アンネの日記」は、14歳の少女の隠し立てのない言葉と思いにより、世界中の人々の感動を呼び、平和への願いを強くした。
本書では、アンネ・フランクの生い立ちにはじまり、隠れ家での生活から収容所へ連れ去られた後のアンネの足跡に至るまで、ナチス占領下のオランダの隠れ家で日記をつづり続けた少女アンネ・フランクの短い生涯が写真入りで当時の時代状況とともにヴィジュアルに解説されている。ホロコーストの記憶が風化しないように、次の世代を担う子ども達に読み継いで欲しい一冊だ。
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アンネ・フランク―短い生涯を日記に残した少女 (伝記シリーズ ビジュアル版) 著者:アン クレイマー |
戦後半世紀を経た今、世界中で読み継がれている『アンネの日記』。『アンネの日記 増補新定版』が日本でも読み継がれることを願いたい。13歳から15歳となるまでのアンネの精神的な成長とナチスにより迫害されたユダヤ人の極限状況が素朴な言葉で、また、ある時は文学的な表現で綴られている。同年代の読者の共感はもとより、大人の読者にとっては読むたびに新たな発見がある奥深い日記だ。
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アンネの日記 (文春文庫) 著者:アンネ フランク |
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絵本 アンネ・フランク 著者:ジョゼフィーン プール |
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この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 7 (7) 販売元:ポプラ社 |
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