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2009年1月30日 (金)

手元に置いておくだけでも心が豊かになる絵本  『ローズマリーは思い出の花』

 左ページにはターシャ・テューダーのイラスト、右ページには美しい縁取りが施された書き込み可能なカレンダーと続く「メモリーブック」形式の絵本です。
 カレンダーには曜日が入っていませんので、どの年でも書き込みがが可能となっています。
 ターシャのイラストには、エミリー・ディキンソンに始まり、イエーツやエマソン、ジョン・ラスキンらの言葉が引用として、ひと言ずつ添えられています。いずれも洞察に満ちた魅力的な言葉で、ターシャのイラストとともに深く味わうことができます。
 JANUARYに引用されているエミリー・ディキンソンの言葉が心に残ります。

 どんな船よりもさまざまな異国へ
 わたしたちを運んでくれる書物
 どんな駿馬よりも勇ましく
 言葉はずむ詩のページ
 この関所は通行料もとらず
 どんな貧しい者も通してくれる
 なんとつつましいものよ
 人の魂を運ぶ馬車は

 私にとって、まさにターシャの絵本が「人の魂を運ぶ馬車」のひとつだからです。ディキンソンの詩の言葉を美しくイメージしたターシャのイラストも素敵です。12ヶ月間の引用の言葉を美しくイメージしてゆくターシャの絵のセンスには並々ならぬものを感じます。手元に置いておくだけでも心が豊かになる絵本ではないでしょうか。人生の記念すべき年の贈り物として、また、自分のための記念としてお勧めの一冊です。

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