絵本史の黎明期の記念すべき絵本ー150年以上読み継がれている世界的ベストセラー絵本 『もじゃもじゃペーター』
精神科の開業医だったホフマンがクリスマスの贈り物として、3歳になる自分の子どものために絵を描き、詩を添えた創作絵本、幼い子ども達のために創られた最初の絵本です。
指しゃぶりをする男の子、マッチで火遊びをした女の子、爪や髪の毛をのばし放題の男の子・・・言うことを聞かない子ども達が受ける罰は結構怖いものです。躾絵本的な色彩が濃いものの、愉快なイラストによって辛うじて面白さをかもし出しています。昔話を読むような感覚で受け止めるとよいのでしょうか。
初版が1845年に出版されるやいなや大評判を得て、以来150年以上にわたって多くの国の言葉に訳され、600版以上を重ねています。非常に教訓的な内容ですが、絵本の中の世界的なベストセラーとなった記念すべき一冊、シリーズほるぷクラシック絵本の中で現在も購入可能な絵本です。
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