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2009年1月30日 (金)

猫の国に幸せをもたらした不思議なお客様  『ねこのくにのおきゃくさま』

 海を越えたはるかかなたに、猫の国がありました。
 猫の国の人たちは、みな働きもの。食べるものも、着るものも、そのほか、暮らしに必要なものは全部自分達の手で作っていました。何の不自由もない暮らしでしたが、何かが足りませんでした。
 働くことは知っていましたが、楽しむことを知りません。音楽や踊りがないのです。もし、私たちの暮らしから音楽や踊りがなくなったら・・・と思うと、猫の国の住人たちがどんな思いで暮らしていたのかほんの少し想像がつくかもしれません。
 そんな猫の国に、海の向こうから見たこともない舟がやってきました。その舟から、見たこともない人が二人降りて来ました。二人はお面をつけていて、目のさめるような色の衣装を着ていました。一人が筒のようなものをたたいて、歌を歌い始め、もう一人が、それに合わせて、しなやかに体をゆすり始めました。
 猫たちは、すっかり見とれてしまいました。音楽と踊りを知らない猫たちは、見ているだけで、とてもいい気持ちになったのです。二人のことが王様の耳に届き、御殿に招かれることになりました。王様もお妃様もだれもかれも二人の踊りと音楽にすっかり満足しました。「どうぞ、おめんをおとりくだされ」と言われた二人でしたが・・・。
 さて、この二人の不思議なお客様の正体は・・・。

 イラストの色彩、猫達の表情が明るく豊かです。芸術性の高い絵本です。二人の不思議なお客様によって猫の国の人達はとても幸せになりました。『きつねのホイティ』の作者であるスリランカの絵本作家、シビル・ウェッタシンハの作品。大人のわたしは、ふっと作者の人生哲学に思いを馳せて愉快な気分になりました。

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