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2009年2月 2日 (月)

おばあさんとトラと卵、スッポン、うんち、きり、石うす、むしろ、しょいこの愉快なお話  『あずきがゆばあさんとトラ』

 韓国の有名な昔ばなしの翻訳絵本です。
 ある山里に畑であずきを育てながら一人で暮らしているおばあさんがいました。ある日、あずき畑で働いているおばあさんにトラが襲い掛かって、おばあさんを食べようとしました。
 おばあさんは、「トラさん、トラさん、このあずきが実ってから、あずきがゆを 1ぱいたべるまでまっておくれ」とトラに頼みます。おばあさんと一緒に、あずきがゆも食べたくなったトラは、「あずきができるころにまたきて、とって食ってやるからな」と言い残して去ってゆきました。

 韓国には、冬至に小豆粥を食べるという習慣があるそうです。
 あずきがゆをお釜に、いっぱい作ったおばあさんは、トラに食べられることが悔しくて、悲しくてしくしく泣きました。
 そこへ、やってきておばあさんに、話しかける卵、スッポン、うんち、きり、石うす、むしろやしょいこ…。韓国の農家にはどこにでもありそうなものばかりです。卵はコロコロところがって、スッポンはノソノソはって、うんちはベチャベチャと、きりはピョンピョンとんで、石うすはゴロゴロころがって、むしろはヒラヒラと、しょいこがガタガタと、やってきました。オノマトペがリズミカルな日本語として翻訳されています。
 
 皆、おばあさんが泣いている理由を聞き、おばあさんから、あずきがゆを1ぱいずつもらいます。おばあさんと卵やスッポンたちが交わす会話も昔話特有のくり返しです。そこへ、トラがやって来ました。さて、トラはどうなったでしょう。とっても愉快な結末です。それは、この絵本を読んでからのお楽しみ。
 読み終えた時、私は、日本のある昔話を思い出しました。そして、同じようなお話が伝わっているお隣の国韓国を身近に感じました。子ども達が絵本を通して、韓国を身近に感じることは、将来の二国間関係にきっと良い影響を及ぼすことと思います。韓国ならではのユーモアが感じられる絵本です。お子さんと一緒に楽しんでみませんか。

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