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2009年2月 2日 (月)

何でものろのろの「ぼく」と何でもあわてる「わたし」と一緒に、はっぴぃさんに会いにゆきませんか。 『はっぴぃさん』

 何でものろのろの「ぼく」となんでもあわてる「わたし」は、はっぴぃさんに会いにいきます。二人とも「はっぴぃさん はっぴぃさん どうぞぼくの(わたしの)ねがいをきいてください はっぴぃさん!」と言いながら、ぼくは、のろのろと、わたしは、あわてて、はっぴぃさんに会いにゆきます。
 ぼくとわたしはどこの国の子ども達でしょうか。中南米あたりの子ども達のような服装をしています。山に入るまでは、ぼくの歩く場所は、のどかな田園風景ですが、わたしの歩く場所は、戦火の町のようです。戦車も見えます。一体どこの国でしょうか。

 山に入ると、川のそばにすずらんが咲いています。蝶も飛んでいます。かえるが池の中を泳いでいます。季節は、春から初夏あたりでしょう。ぼくは、山の入り口で、川を見つけて、はらばいになって川を見ています。わたしは、あわててバスを降りてかけだしたので、靴が脱げて川に流されてしまいました。その靴を見つけたぼく、「それ わたしの」と言って、ぬれたまま靴をはいたわたし。ぼくは、のろのろ、わたしはどんどん山をのぼってゆきます。そして、山の上の大きな石の端と端に座った二人。

 わたしの中をどんどん流れる時間、ぼくの中をのろのろ流れる時間。絵本の中の太陽が山の上の二人を照らし、山のふもとの戦車を照らしています。子どもより子どもっぽい絵と子どもより子どもっぽい文字が何とも言えず素敵です。子どもより子どもっぽい絵の中に、現実世界が象徴されているようです。そして、表紙の太陽と二匹の白い鳩や蝶、すずらんの花に、作者の希望が込められているように感じます。
 どこかの国のどこかの山の大きな石の上で、二人は、はっぴぃさんに会えるのでしょうか。何でものろのろの「ぼく」と何でもあわてる「わたし」と一緒に、あなたも「はっぴぃさん」に会いにゆきませんか。

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