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2009年2月 3日 (火)

あなたも、お子さんと一緒に、表情や動きに溢れる言葉を感じてみませんか。 (マリー・ホール・エッツ) 『きこえるきこえる』

 『きこえる きこえる』は、2007年5月にブッキングにより復刊されました。全頁白黒の版画版には、動物や子ども達、お母さんの顔の表情や体の動きが巧みに描かれています。詞書も少なく、色彩もモノクロですが、絵本を開くと、動物達や子ども達、お母さんの気持ちがページから溢れてくるようです。

 エッツの絵本は、人間と人間の、そして、人間と他の生きもののコミュニケーションが言葉によるものではなく、顔の表情や体の動き(ボディランゲージ)、かすかな気配によって成り立っているかを静かに教えてくれるのではないでしょうか。

 書き言葉や話し言葉よりも声の調子や顔の表情、身振りによって、人は人の本当の気持ちを読み取っているのではないかということを感じます。「口先だけの言葉」と言われますが、真実の言葉は、もっと深い部分から伝わってくるのではないか。また、全身をかけて伝えるものではないかということに考えが及びました。

 私自身、点頭てんかんによる知的な障害を抱えた娘を育てながら、言葉というものについて深く考えさせられています。知的な障害を抱えていて言葉を話せないということと、心に意思や感情が無いということはイコールではありません。人間であるからには必ず意思や感情があると信じながら、娘のわずかな表情の変化や体の動きを通して、娘の心を感じながら育ててきました。
 2歳半で初めて、「あとうたん」(お父さん)と言い、4歳半の時に初めて、「んぽぽ、いれい」(たんぽぽ、きれい)という二語文を語った娘とのコミュニケーションはまさにエッツの『きこえる きこえる』の絵本の世界でした。

 絵本に満ちている動物や子ども達、お母さんの気持ち、そして、溢れてくる言葉に、不思議と心があたたかくなります。あなたも、お子さんと一緒に、表情や動きに溢れる言葉を感じてみませんか。

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