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2009年5月

2009年5月29日 (金)

オンライン書店ビーケーワンの【書評フェア】「盲導犬と私たち」

 この5月から通い始めた児童文学創作入門講座の講師である日野多香子先生の著書を通して、盲導犬に関することをいろいろと教えられました。今週のオンライン書店ビーケーワンの【書評フェア】で、「盲導犬と私たち」が特集されています。

 目が不自由な人を助ける盲導犬。そのすばらしい仕事ぶりは厳しい訓練の賜物です。書評をガイドに、盲導犬に対する理解を深めてみましょう。 (販売部 辻和人)

 という販売部の辻和人さんの言葉にあたたかい思いを感じました。

 16の書評が紹介されている中で、私(まざあぐうす)が投稿した書評が3つ掲載されています。

今日からは、あなたの盲導犬 (いのちのえほん) Book 今日からは、あなたの盲導犬 (いのちのえほん)

著者:日野 多香子,増田 勝正
販売元:岩崎書店
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世界でいちばん長い夜―メックとアリーナはるばる絵本 (メックとアリーナはるばる絵本) Book 世界でいちばん長い夜―メックとアリーナはるばる絵本 (メックとアリーナはるばる絵本)

著者:エムナマエ
販売元:自由國民社
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障害と私たちの社会 (子どものためのバリアフリーブック―障害を知る本) Book 障害と私たちの社会 (子どものためのバリアフリーブック―障害を知る本)

著者:オノビン,稲沢 潤子
販売元:大月書店
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2009年5月20日 (水)

おやすみなさいの前に・・・。 『ペネロペ こわいゆめをやっつける』

 ペネロペは、フランス生まれのかわいい水色のコアラの女の子。
 2匹の架空の動物を主人公にした「リサとガスパール」シリーズで有名なゲオルグ・ハレンスレーベン&アン・グットマン夫妻の絵本の主人公の幼稚園児です。『うっかりペネロペ』の題名で2006年11月20日から12月29日にかけて一話5分のミニ番組としてNHK教育テレビで放送されましたので、幼い子ども達には有名なキャラクターかもしれません。
 ペネロペの絵本を一緒に読むには、わが家の子ども達はすっかり大きくなりましたので、ペネロペのことが知りたくて、一人でペネロペできるかなえほんシリーズ(8冊)やペネロペのたのしいしかけえほんシリーズ(7冊)、そして、ペネロペのおはなしえほん10巻セットを読みました。絵本の中で、明るくて、あどけなくて、うっかり屋さんのペネロペに出会って、心の中に友達が一人増えたような気分です。

 そんな明るくて、あどけないペネロペですが、ある晩、何度もこわい夢を見て目を覚ましました。ママが、やさしい声で「わるいゆめ! もう ペネロペを こわがらせないで。にどと ペネロペの まくらもとに あらわれないで。さあ これで ぐっすり ねむれるわ」と言ってくれましたが、それでも眠れません。
 そこで、パパが表紙に金の粉がついた古い本を持ってきました。パパが、その魔法の粉をほんの少し指にとって、ペネロペの鼻とおでことまぶたの上につけると、眠りについたペネロペに次から次へとすてきな夢が訪れました。さて、ペネロペが見た夢とは…。

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2009年5月18日 (月)

盲導犬と盲導犬と歩く人とその盲導犬を育てる人の心の交流の物語~(日野多香子・文/増田勝正・写真)『今日からは、あなたの盲導犬』

 目の見えない人のために活躍する盲導犬(アイメイト=「わたしの愛する目の仲間」)。私は、本書に出会うまでは、その姿を街で見かける程度で、その本来の姿を知りませんでした。

 ラブラドール・レトリバーは、命令をよくきき、体格が歩く人間を導くのに適しているので盲導犬として選ばれることが多い犬種だそうです。ラブラドール・レトリバーが「繁殖奉仕」と呼ばれるボランティアの家で生まれた後、「飼育奉仕」と呼ばれるボランティアの家で育てられ、一年後、人間と心を通わせる頼もしい若犬に育ってから、アイメイト協会の盲導犬指導員のもとに迎えられるとのこと、一匹の盲導犬の卵を育てるために多くのボランティアの人たちの心が込められていることを知りました。
 目の不自由な人の目となり、その安全を守るための4ヶ月に及ぶ本格的な訓練は、盲導犬の胸のベルトであるハーネスをつけるところから、階段の登り降り、信号や危険の判断、踏み切りや交通量の多い道での訓練…、そして、盲導犬と歩く人(主人)との4週間の合宿訓練を経て、雑踏の中を盲導犬と二人だけで歩く卒業試験…、その全てが命がけ。

 本書では「盲導犬を育てる人」ー盲導犬指導員の原祥太郎さん「盲導犬と歩く人」ー大石さん、そして、アイメイト協会から1000頭目の盲導犬として旅立っていくセロシアの出会いを通して、盲導犬がどのように育てられ、どのように目の不自由な人を支えているのかが写真入りで詳しく紹介されています。
 著書『友情の二人五脚ー盲導犬の育成にとりくんだ塩屋賢一の情熱』や『ありがとう盲導犬リチャード』などで盲導犬への深い理解を示す児童文学作家の日野多香子氏の文章と犬、猫、その他ペットの写真を30年以上撮り続け、アイメイト協会のボランティア活動にも参加している増田勝正氏の写真による絶妙なコラボレーションによる盲導犬と「盲導犬と歩く人」とその「盲導犬を育てる人」の心の交流の物語です。
 

今日からは、あなたの盲導犬 (いのちのえほん) Book 今日からは、あなたの盲導犬 (いのちのえほん)

著者:増田 勝正,日野 多香子
販売元:岩崎書店
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幸せをはこぶ使者―盲導犬からリタイア犬へ (イワサキ・ライブラリー) Book 幸せをはこぶ使者―盲導犬からリタイア犬へ (イワサキ・ライブラリー)

著者:日野 多香子
販売元:岩崎書店
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今年もアンネのバラが咲きました!

20090518_2  アンネ・フランクにまつわるバラの花をご存知ですか? 蕾の時は赤色、開花するとオレンジ色に黄色がかった黄金色になり、時間の経過とともに花弁の先からサーモンピンクに変色し、さらに濃い赤色になるという美しいバラの花です。 『アンネの日記』に感銘を受けたベルギーの園芸家デルフォルヘ氏によって1955年に作出されSouvenir d’Anne Frank(アンネ・フランクの形見)と名づけられました。1960年に世に発表され、1962年にアンネの父親であるオットー・フランク氏に贈られたバラの花です。 

 今年もわが家のベランダのプランターにアンネのバラが咲きました。冬の間、受験前の息子のことで精一杯だったため手入れが行き届かず、うどんこ病に罹ってしまい、追肥が足りなかったため、小さな花となってしまいました。この夏、土の入れ替えなどして、元気を取り戻して欲しいと思っています。

 ご要望に応じて・・・2006年度のアンネのバラの咲き始めからの色の変化をアップさせていただきます。

Sakihajime20060515_220060516_220060518 いかがでしょうか?育てていて、見ていて、飽きない魅力的なバラの花です。まるで日記の中のアンネ・フランクのような・・・。

 『アンネ・フランクのバラーアンネの意志を受け継いだ人びと』の中で、「(アンネのバラを)心に咲かせなければ、真に平和を生む人にはなれないのだ」(同著34ページ)というの大槻武二牧師の言葉が思い出されます。

アンネ・フランクのバラ―アンネの意志を受け継いだ人びと Book アンネ・フランクのバラ―アンネの意志を受け継いだ人びと

販売元:出版文化社
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アンネのバラ Book アンネのバラ

著者:葉 祥明
販売元:出版文化社
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2009年5月17日 (日)

児童文学創作入門講座受講

 5月に入ってから児童文学創作入門講座の受講を始めました。講師は児童文学作家の日野多香子先生。主催:桜美林大学アカデミーです。

 児童文学創作入門講座 文学作品を書く楽しさを知ろう

 点頭てんかんによる知的な障害を抱えている娘が今年の8月で24歳になります。これまで娘と生きて来た日々をエッセイや体験記としてまとめて投稿したことがありますが、その中には、苦しみや悲しみだけでなく、留めておくには勿体無いような幾つもの素敵なエピソードがあります。日々のあわただしさの中に紛れてしまう前に、児童文学作品にできれば・・・との強い願いを込めて受講を始めました。

 これまで続けてきた短歌では表現できない思いを込めて、言葉を綴っていきたいと思っています。体力や精神力の衰えもありますから、ぼちぼちですが・・・。

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2009年5月13日 (水)

ホロコーストの記憶を風化させないために、次世代を担う子ども達に読み継いで欲しい一冊

 第二次世界大戦後、ナチスの強制収容所から解放された父、オットー・フランクにより出版された「アンネの日記」は、14歳の少女の隠し立てのない言葉と思いにより、世界中の人々の感動を呼び、平和への願いを強くした。
 本書では、アンネ・フランクの生い立ちにはじまり、隠れ家での生活から収容所へ連れ去られた後のアンネの足跡に至るまで、ナチス占領下のオランダの隠れ家で日記をつづり続けた少女アンネ・フランクの短い生涯が写真入りで当時の時代状況とともにヴィジュアルに解説されている。ホロコーストの記憶が風化しないように、次の世代を担う子ども達に読み継いで欲しい一冊だ。

アンネ・フランク―短い生涯を日記に残した少女 (伝記シリーズ ビジュアル版) Book アンネ・フランク―短い生涯を日記に残した少女 (伝記シリーズ ビジュアル版)

著者:アン クレイマー
販売元:BL出版
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 戦後半世紀を経た今、世界中で読み継がれている『アンネの日記』。『アンネの日記 増補新定版』が日本でも読み継がれることを願いたい。13歳から15歳となるまでのアンネの精神的な成長とナチスにより迫害されたユダヤ人の極限状況が素朴な言葉で、また、ある時は文学的な表現で綴られている。同年代の読者の共感はもとより、大人の読者にとっては読むたびに新たな発見がある奥深い日記だ。

アンネの日記 (文春文庫) Book アンネの日記 (文春文庫)

著者:アンネ フランク
販売元:文藝春秋
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 アンネの足跡をたどる伝記絵本、『絵本アンネ・フランク』とアンネ・フランクの同級生であり、一番の仲良しだったハンナ・ホスラーが語ったアンネの思い出と、ナチス占領下でのハンナ自身のつらい体験、そして「アンネの日記」が途絶えたあとに隠されていた真実が明らかにされる『もうひとつの『アンネの日記』』、また、『この人を見よ!歴史をつくった人びと伝20巻セット』の『7 アンネ・フランク伝』と合わせてお薦めしたい。

絵本 アンネ・フランク Book 絵本 アンネ・フランク

著者:ジョゼフィーン プール
販売元:あすなろ書房
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この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 7 (7) Book この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 7 (7)

販売元:ポプラ社
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2009年5月11日 (月)

誕生日&母の日に寄せて

Photo  昨日は、My Birthday。今年は、母の日と重なりましたので、自分のために2冊の本を読みました。母の日を覚えて、葉祥明さんの『母親というものは』を、そして、自分の今を覚えて、『たいせつなこと』を。

 葉祥明さんの『母親というものは』については、「ほのぼの文庫別館」こちらに書きましたが、事あるごとに思い出す詩です。また、『たいせつなこと』は、独りよがりではなく、あるがままの自分であり続けることの大切さを詩情あふれる言葉を通して教えてくれる貴重な絵本("The Important Book")です。

母親というものは (葉祥明シリーズ) Book 母親というものは (葉祥明シリーズ)

著者:葉祥明
販売元:学習研究社
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たいせつなこと (ほんやく絵本) Book たいせつなこと (ほんやく絵本)

著者:マーガレット・ワイズ ブラウン
販売元:フレーベル館
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2009年5月10日 (日)

はせの会主催 はせサロン@自由学園明日館~女優はせみつこさん

 昨日、娘と二人で女優はせみつこさんの「はせサロン」に参加しました。昨年末は、体調を崩していらしたので、心配しましたが、少しずつ快方に向かわれているようで、自由学園明日館の大教室で、はせさんのパフォーマンスを娘と一緒に楽しみました。

PhotoPhoto_2

 プログラム

 プロローグ(ことばまるかじり・自己紹介)

 むかしばなし(も・もたろう ながい名のこども)

 オリジナル(メニュー歌舞伎)

 映像 (やってきたアラマせんせい)

 近代詩(中原中也、萩原朔太郎、八木重吉、草野心平)

 エピローグ(ハローエブリボディ、I have a dream)

あいうえおとaiueoがあいうえお Book あいうえおとaiueoがあいうえお

著者:はせ みつこ
販売元:小学館
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ひらひらきらり―ミッチーのことばあそび 擬音語・擬態語1・2・3 Book ひらひらきらり―ミッチーのことばあそび 擬音語・擬態語1・2・3

著者:はせ みつこ
販売元:冨山房インターナショナル
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2009年5月 1日 (金)

bk1書評フェア 『赤毛のアン』を歩く

 今週のbk1書評フェアの一つとして『赤毛のアン』が取り上げられていました。今年に入ってから『赤毛のアン』を再読し、新たな発見や味わいがあり、児童文学作品として世界中で愛読されていますが、大人になってからもさらに味わうことができる作品であることを感じています。

 bk1書評フェア 『赤毛のアン』を歩く

 私がまざあぐうすのHNで投稿した書評が2つ(西田佳子訳「赤毛のアン」「青い城」)掲載されています。

 以下、『赤毛のアン』をより深く味わうためにお薦めします。

誰も知らない「赤毛のアン」―背景を探る Book 誰も知らない「赤毛のアン」―背景を探る

著者:松本 侑子
販売元:集英社
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東大の教室で『赤毛のアン』を読む―英文学を遊ぶ9章 Book 東大の教室で『赤毛のアン』を読む―英文学を遊ぶ9章

著者:山本 史郎
販売元:東京大学出版会
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アンのゆりかご 村岡花子の生涯 Book アンのゆりかご 村岡花子の生涯

著者:村岡 恵理
販売元:マガジンハウス
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赤毛のアンへの旅〜秘められた愛と謎 Book 赤毛のアンへの旅〜秘められた愛と謎

著者:松本 侑子
販売元:日本放送出版協会
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