ホロコーストの記憶を風化させないために、次世代を担う子ども達に読み継いで欲しい一冊
第二次世界大戦後、ナチスの強制収容所から解放された父、オットー・フランクにより出版された「アンネの日記」は、14歳の少女の隠し立てのない言葉と思いにより、世界中の人々の感動を呼び、平和への願いを強くした。
本書では、アンネ・フランクの生い立ちにはじまり、隠れ家での生活から収容所へ連れ去られた後のアンネの足跡に至るまで、ナチス占領下のオランダの隠れ家で日記をつづり続けた少女アンネ・フランクの短い生涯が写真入りで当時の時代状況とともにヴィジュアルに解説されている。ホロコーストの記憶が風化しないように、次の世代を担う子ども達に読み継いで欲しい一冊だ。
![]() |
![]() |
アンネ・フランク―短い生涯を日記に残した少女 (伝記シリーズ ビジュアル版) 著者:アン クレイマー |
戦後半世紀を経た今、世界中で読み継がれている『アンネの日記』。『アンネの日記 増補新定版』が日本でも読み継がれることを願いたい。13歳から15歳となるまでのアンネの精神的な成長とナチスにより迫害されたユダヤ人の極限状況が素朴な言葉で、また、ある時は文学的な表現で綴られている。同年代の読者の共感はもとより、大人の読者にとっては読むたびに新たな発見がある奥深い日記だ。
![]() |
![]() |
アンネの日記 (文春文庫) 著者:アンネ フランク |
アンネの足跡をたどる伝記絵本、『絵本アンネ・フランク』とアンネ・フランクの同級生であり、一番の仲良しだったハンナ・ホスラーが語ったアンネの思い出と、ナチス占領下でのハンナ自身のつらい体験、そして「アンネの日記」が途絶えたあとに隠されていた真実が明らかにされる『もうひとつの『アンネの日記』』、また、『この人を見よ!歴史をつくった人びと伝20巻セット』の『7 アンネ・フランク伝』と合わせてお薦めしたい。
![]() |
![]() |
絵本 アンネ・フランク 著者:ジョゼフィーン プール |
![]() |
![]() |
この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 7 (7) 販売元:ポプラ社 |
| 固定リンク
「020 アンネ・フランク」カテゴリの記事
- アンネ・フランクの誕生日(2015.06.14)
- (シャロン・ドガー著・野沢佳織・訳)『隠れ家 アンネ・フランクと過ごした少年』(岩崎書店)(2012.03.20)
- 平和への祈りと明日への希望 ~「テレジンの小さな画家たち詩人たち」~@北九州(2010.08.07)
- アンネ・フランクの誕生日(2010.06.12)
- アンネ・フランク生誕80年 アンネの屋根裏部屋再現(@ホロコースト記念館)&アンネのバラ解説プレート(by アンネのバラ友の会)(2009.06.01)
コメント