イタリア児童文学の傑作古典『ジャン・ブラスカの日記』―「君たちは、自分の心と体で感じ、考え、行動せよ」 誕生100年を経て物語の真価を問う
ジャン・ブラスカは、イタリア人なら誰もが知っているピノキオに次ぐ有名な児童文学作品の主人公です。『ピノッキオの冒険』や『クオーレ』と並ぶイタリアの国民的児童文学の永遠の名作である『ジャン・ブラスカの日記』は、物語誕生から100年を経て、再び脚光を浴びています。本書は、その初版挿絵を再現した池上俊一氏による初の全訳。
両親と3人の姉と暮らすジャンニーノ・ストッパーニは、9歳の誕生日に母さんからもらった日記帳に絵日記を書き始めました。ジャンニーノは、筋金入りのいたずらっ子で不本意にも大人たちからジャン・ブラスカ(台風のような悪ガキ)と呼ばれています。
日記帳は次から次に繰り広げられるジャンニーノのいたずらに満ちています。9歳の少年の無邪気な言葉で語られるいたずらの数々に笑ったり、驚いたり、冷や汗をかくような思いを味わったりしながら、文庫本で439ページに及ぶ長い物語をあっという間に読み終えてしまいました。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント