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2009年7月

2009年7月31日 (金)

イタリア児童文学の傑作古典『ジャン・ブラスカの日記』―「君たちは、自分の心と体で感じ、考え、行動せよ」 誕生100年を経て物語の真価を問う

  ジャン・ブラスカは、イタリア人なら誰もが知っているピノキオに次ぐ有名な児童文学作品の主人公です。『ピノッキオの冒険』や『クオーレ』と並ぶイタリアの国民的児童文学の永遠の名作である『ジャン・ブラスカの日記』は、物語誕生から100年を経て、再び脚光を浴びています。本書は、その初版挿絵を再現した池上俊一氏による初の全訳。
 両親と3人の姉と暮らすジャンニーノ・ストッパーニは、9歳の誕生日に母さんからもらった日記帳に絵日記を書き始めました。ジャンニーノは、筋金入りのいたずらっ子で不本意にも大人たちからジャン・ブラスカ(台風のような悪ガキ)と呼ばれています。
 日記帳は次から次に繰り広げられるジャンニーノのいたずらに満ちています。9歳の少年の無邪気な言葉で語られるいたずらの数々に笑ったり、驚いたり、冷や汗をかくような思いを味わったりしながら、文庫本で439ページに及ぶ長い物語をあっという間に読み終えてしまいました。

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2009年7月23日 (木)

早川純子 『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』原画展@ビリケンギャラリー

 今日は、芸術鑑賞の一日、一人の時間をたっぷり楽しみました。

 まず最初にアール・ブリュット(生の芸術)の重要な作家として高く評価されているアロイーズ展に行きました。外苑前のワタリウム美術館にて8月16日まで開催中です。言葉では尽くせないほどの思いに包まれました。会期中は何度でも入れるというお得なチケットですので、あと数回訪れてみたいと思っています。

 外苑前から青山通りを渋谷方向に歩き、ピンポイントギャラリーで開催中の「赤ずきん展」第10回絵本コンペ記念企画展ー20人の絵本作家による赤ずきんーに立ち寄りました。小さなギャラリーですが、いつも素敵な展示が楽しめます。

山からきたふたご スマントリとスコスロノ―影絵芝居・ワヤンの物語より (日本傑作絵本シリーズ) Book 山からきたふたご スマントリとスコスロノ―影絵芝居・ワヤンの物語より (日本傑作絵本シリーズ)

著者:乾 千恵
販売元:福音館書店
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 そして、青山通りをさらに渋谷方向に歩き、骨董通りに入り、ビリケンギャラリーに向かいました。ココナッツ・カフェのチョムプーさんが紹介されていた早川純子 『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』原画展が29日まで開催中です。

 一言、すばらしかったです! 出来上がった絵本もその途中で作成された版画の原画も・・・、そして、早川純子さんご本人も。それから、このギャラリーにて販売されている絵本や児童書も。

 過去2回ほど立ち寄ったことがありましたが、今回ほど、ゆっくりと落ち着いてギャラリーの中を観たことがありませんでした。早川さんともお話ができ、お店の方とも子どもの本の復刊のことやすてきな絵本のことなどいろいろとお話ができました。

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2009年7月18日 (土)

鼎談「狸どもの恩恵? -物語がうまれるとき」 梶山俊夫(画家)+高桜方子(作家)+アーサー・ビナード(詩人)@津田ホール

 昨日は津田ホールで開催された下記の鼎談を聴講しました。

 画家・作家・詩人、それぞれの創作の源をたどって

 鼎談「狸どもの恩恵? -物語がうまれるとき」

 梶山俊夫(画家)+高桜方子(作家)+アーサー・ビナード(詩人)

  画家、作家、詩人それぞれの創作の舞台裏を、「昔話」の豊かな土壌から作品が生み出される過程を通して語り合う

  •  7月17日(金)
  •  18:00~19:30
  •  津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス 津田ホール

 主催:津田塾大学 後援:津田塾大学同窓会 協力:JBBY

ものしりプクイチ (教育画劇の創作童話) Book ものしりプクイチ (教育画劇の創作童話)

著者:たかどの ほうこ
販売元:教育画劇
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