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2009年7月18日 (土)

鼎談「狸どもの恩恵? -物語がうまれるとき」 梶山俊夫(画家)+高桜方子(作家)+アーサー・ビナード(詩人)@津田ホール

 昨日は津田ホールで開催された下記の鼎談を聴講しました。

 画家・作家・詩人、それぞれの創作の源をたどって

 鼎談「狸どもの恩恵? -物語がうまれるとき」

 梶山俊夫(画家)+高桜方子(作家)+アーサー・ビナード(詩人)

  画家、作家、詩人それぞれの創作の舞台裏を、「昔話」の豊かな土壌から作品が生み出される過程を通して語り合う

  •  7月17日(金)
  •  18:00~19:30
  •  津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス 津田ホール

 主催:津田塾大学 後援:津田塾大学同窓会 協力:JBBY

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 アーサー・ビナードさんの進行により、三人の自己紹介から、絵本、昔話、狸をキーワードに、それぞれの創作の舞台裏が語られました。

 画家の梶山俊夫さんが絵本制作に携わるきっかけがフランス遊学中に藤田嗣治氏に勧められたこと、そして、木島始氏や福音館書店の松居直氏と「鳥獣戯画」を観たことにあったことが語られました。鳥獣戯画を観て、これは自分が描いた絵ではないかと思わせる絵のやさしさやあったかみ、深さを感じたとの感想がユニークでした。室町時代に書かれた築嶋物語絵巻(日本民藝館(駒場)所蔵)にも、哀しい物語を描く明るさやみずみずしさ、純粋無垢さ、美しさ、正直さを感じられたとのこと。

 作家の高桜方子さんの自作『ものしりプクイチ』(梶山俊夫・絵)のスライド付き朗読は、とても楽しかったです。62ページの作品を10分に要約して語ってくれました。昔話の恩恵による創作ー縦糸が昔話、横糸が自分の言葉という観点からのお話には興味が尽きませんでした。

 アーサー・ビナードさんによる日本昔話の英訳「狸」をどう訳すか?というお話、また、アメリカの昔話と日本の昔話の共通点や相違点、絵の匿名性(無名性)と昔話の匿名性(匿名性)、昔話は国家を超える越境性があるというお話・・・

 時間を30分近くオーバーしましたが、語り尽きない豊富な内容…、アーサー・ビナードさんの昔話に創作の源を追究する熱意には並々ならぬものを感じました。 聴き手として興味が尽きない充実した鼎談でした。

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コメント

あー、よかったでしょうねえ。聞きたかったです。
こんな3人が一堂に会して話されるなんて・・・・残念でしたが、まざあぐうすさんにお薦めしてよかったです。ありがとうございました。

投稿: margaret | 2009年7月18日 (土) 18時31分

 マーガレットさん、ご一緒できなくて残念でしたが、この鼎談の情報を教えていただき本当に良かったです。こちらこそ、ありがとうございました。
 

投稿: まざあぐうす | 2009年7月18日 (土) 21時08分

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