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2009年7月23日 (木)

早川純子 『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』原画展@ビリケンギャラリー

 今日は、芸術鑑賞の一日、一人の時間をたっぷり楽しみました。

 まず最初にアール・ブリュット(生の芸術)の重要な作家として高く評価されているアロイーズ展に行きました。外苑前のワタリウム美術館にて8月16日まで開催中です。言葉では尽くせないほどの思いに包まれました。会期中は何度でも入れるというお得なチケットですので、あと数回訪れてみたいと思っています。

 外苑前から青山通りを渋谷方向に歩き、ピンポイントギャラリーで開催中の「赤ずきん展」第10回絵本コンペ記念企画展ー20人の絵本作家による赤ずきんーに立ち寄りました。小さなギャラリーですが、いつも素敵な展示が楽しめます。

山からきたふたご スマントリとスコスロノ―影絵芝居・ワヤンの物語より (日本傑作絵本シリーズ) Book 山からきたふたご スマントリとスコスロノ―影絵芝居・ワヤンの物語より (日本傑作絵本シリーズ)

著者:乾 千恵
販売元:福音館書店
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 そして、青山通りをさらに渋谷方向に歩き、骨董通りに入り、ビリケンギャラリーに向かいました。ココナッツ・カフェのチョムプーさんが紹介されていた早川純子 『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』原画展が29日まで開催中です。

 一言、すばらしかったです! 出来上がった絵本もその途中で作成された版画の原画も・・・、そして、早川純子さんご本人も。それから、このギャラリーにて販売されている絵本や児童書も。

 過去2回ほど立ち寄ったことがありましたが、今回ほど、ゆっくりと落ち着いてギャラリーの中を観たことがありませんでした。早川さんともお話ができ、お店の方とも子どもの本の復刊のことやすてきな絵本のことなどいろいろとお話ができました。

 『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』は、インドネシア ジャワ島の影絵芝居・ワヤンの物語を絵本化したものです。原画に使用した、木口木版、モノタイプ、木版リトグラフの版画が、ギャラリーの奥にびっしりと展示されていました。

Photo_2

試作の人形や絵本の制作過程も現物を手にとって観ることができ、早川さんの木版画の世界をたっぷり楽しませていただきました。

丹精をこめて作られた版画が、絵本の中に美しく挿入されていることを感じました。芸術性の高い絵本としてお薦めです!

絵本を購入しましたら、幸運にも、作家の早川さんがサインをしてくださいました。

童話集 ねずみ花火 Book 童話集 ねずみ花火

著者:柴野 民三
販売元:ビリケン出版
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 復刊された茂田井武さんの挿絵による童話集を購入しました。

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コメント

まざあぐうすさま

私のブログの紹介ありがとうございます!
私も作家さんにお会いしたいなと思ってるんです。
今週は帰省があったので、たまった家事や添削や疲れで行けそうにないですが、29日までなのでなんとか。
そうだ、そのときは忘れないように絵本持って行ってサインしていただこうっと~。

投稿: チョムプー | 2009年7月23日 (木) 19時56分

チョムプー様

 こちらこそいつも貴重な情報をチョムプーさんのココナッツ・カフェで得ています。ご紹介の本など読んでいるのですが、なかなかレビューをアップできないままでいます。

 お忙しい毎日だったのですね。
 神戸のsweets、おいしそうでしたよ!

 ぜひ、会期中にビリケンギャラリーにいらしてくださいね!絵本もすばらしいですが、原画の緻密さというか、丹精込めて描かれていることを感じました。絵本をお忘れなくね~。

投稿: まざあぐうす | 2009年7月23日 (木) 20時26分

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