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2009年8月 9日 (日)

原爆を記憶にとどめるために  思い出の絵本 No.10 『八月がくるたびに』(追記あり)

 毎年8月7日に読む『何とも知れない未来に』の古本が届きましたので、例年より遅れて読み始めました。

 日経新聞「春秋」欄に、林京子さんの小説『長い時間をかけた人間の経験』の中の70歳を間近に語った被爆者としての思いが引用されていていました。同じく引用されていた串田孫一氏の「未来は先へと逃げるが、過去はいつでも現在に雪崩れ込む」という言葉と重なり、戦争の惨禍が本人はもとより幾世代にもわたって続くことを思いました。

 小学校4年生のころ、夏休みの課題図書を通して初めて原爆というものを知った思い出の絵本。(おおえ ひで・作 篠原勝之・絵)『八月がくるたびに』(71年版)、現在販売されている愛蔵版とは異なるもののようです。

Photo_2 初版について詳しく書かれたブログ「二筋縄。」のO-Maruさんのご了承を得ましたので、「おおえ ひで・作 篠原勝之・え『八月がくるたびに』(71年初版)」の記事をリンクさせていただきます。

 今の子ども達に与えるショックを配慮して、愛蔵版はリニューアルされたのではないかと思いますが、原爆の真実を伝える迫力という点で初版の方がすぐれているように感じます。

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