堀内誠一 旅と絵本とデザインと@世田谷文学館を観てきました!
今日は、主人の夏休み2日目でしたので、二人で世田谷文学館まで出かけて来ました。楽しみにしていた二つの絵本原画展の一つ、堀内誠一旅と絵本とデザインと@世田谷文学館をゆっくり時間をかけて観ることができました。
父の堀内治雄氏が図案家、デザイナーとして、多田北烏の門下生。本所向島の長屋の中の一軒に多田北烏のサン・スタジオをまねてレインボー・スタジオを作っていたとのこと。2つのスタジオで大人達がデザイン画を描いている中で育った堀内さんは、戦後のどさくさで日本大学付属第一商業高等学校中退。1947年4月に14歳で伊勢丹百貨店入社。1948年現代美術会展激励賞。1955年アド・センター株式会社設立・・・
経歴は、著書『父の時代・私の時代』(1979 日本エディタースクール出版部)にてご自身で語られています。参照:「松岡正剛の千夜千冊」こちら。
現在もなお、そのロゴが使用されている平凡出版(現マガジンハウス)の雑誌、「アンアン」「ポパイ」「ブルータス」「オリーブ」などの雑誌のアートディレクターとして、また、エディトリアルディレクターとして創作活動の全容が作品展示を通して紹介されていました。
堀内誠一さんと言えば、『こすずめのぼうけん』や『マザー・グースのうた』、『ぐるんぱのようちえん』などの絵本の挿絵が浮かびますが、時代を先導するアートディレクター、エディトリアルディレクターとしての功績に驚きました。
パリがお好きで、1974年フランスパリ郊外のアントニーに移住、1981年まで定住されていたとのこと。パリを始め、旅で訪れた土地の絵も明るくてすてきでした。
後に夫人となる内田路子さんを通して、福音館書店の松居直氏と知り合い、絵本の挿絵創作を始め、石井桃子さんや瀬田貞二さんとの出会いを経て、本格的に絵本創作の世界へと進むことに・・・
『ぐるんぱのようちえん』 『くるみわりにんぎょう』 『マザー・グースのうた』 『秘密の花園』などの原画が展示されていました。やはり私は絵本の原画に心惹かれました。
ランチは、ベーカリーレストランサンマルク芦花公園店でのんびりとリッチな気分を味わいました。焼き立てパンが美味しいですよ!文学館から見える池の鯉がとてもきれい、閑静な住宅街の中の世田谷文学館では今年も興味深い催し物が続きます。
堀内誠一旅と絵本とデザインとの会期は下記の通りです。
2009年7月4日(土)~9月6日(日)
開館時間:10:00~18:00
休館日:毎週月曜日
ただし、7月20日(月)、8月31日(月)は開館。
7月21日(火)、8月30日(日)は休館。
観覧料 一般700円(560円) 高大生500円(400円)
65歳以上・障害者350円(280円)
※中学生以下は無料
※()内は20名以上の団体料金
交通案内
京王線ご利用の場合
芦花公園駅南口より徒歩5分
小田急線ご利用の場合
千歳船橋駅より京王バス利用(千歳鳥山駅行き)「芦花恒春園」下車徒歩5分
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