ミリオンセラーの絵本原画と世界の絵本画家たち@損保ジャパン東郷青児美術館
東京・新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の「ミリオンセラーの絵本原画と世界の絵本画家たち」という企画展に出かけてきました。
ちひろ美術館コレクションよりミリオンセラーの絵本原画をはじめ、国際アンデルセン賞画家賞やブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)などの国際的評価の高い受賞画家を含む世界の約18カ国70名120点の絵本原画が展示されていました。
開催概要
会 期 2009年7月11日(土)~8月30日(日)月曜定休
会 場 損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル 42階
開館時間 午前10時から午後6時まで、金曜日は午後8時まで
*入場は閉館の30分前まで
入 館 料 一般1000(800)円
大学・高校生600(500)円
シルバー<65歳以上>800円
中学生以下無料
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
※前売り券はチケットぴあ、ローソン等でお求め下さい(6月27日発売)
主 催 損保ジャパン東郷青児美術館、朝日新聞社、ちひろ美術館
協 賛 損保ジャパン
絵本が好きな私にとってはたまらない位、すてきな展示でした。滅多に原画を観ることができないエロール・ル・カインやシュナイダーの原画も観ることができましたし、絵本作家を国別に分けて展示してあり、お国柄みたいなものを感じました。国によって作風が大きく異なることには驚きを感じました。古い作品ではではケイト・グリーナウエイやコルデコットの原画もあり、圧巻です。
『ジョットという名の少年 羊がかなえてくれた夢』 の原画は宗教画のようで崇高な雰囲気を漂わせていました。心に残っている原画の一つです。
ポスターにもなっているクラウディア・レニャツィの「わたしの家」は米粒や蝶の羽、葉っぱなどのコラージュで精密に、鮮やかな色彩で描かれていてとてもすてきでした。
上記の「わたしの家」は下記のURLで観ることができます。
http://www.accu.or.jp/noma/japanese/works/2002/001/index.html
会場内には、全ての絵本ではありませんが、一部実物の絵本が置いてあって、手に取って読むこともできます。
ミュージアムショップでもはがきやクリアーファイル(わたのしワンピース)、マグネットなど売り切れが続出しているようです。新たに仕入れられるのかどうかは定かではありませんが…。
「わたしの家」のマグネットは最後の一個、展示番号シールが貼ってあります。
同展示会のことは、ココナッツ・カフェのチョムプーさんのブログ(こちら!)でも紹介されています。いつもすてきな記事が満載です。
国も時代も作風も異なるこんなにたくさんの作家さんの作品を同じ会場内で楽しめるという企画は珍しいのではないでしょうか。予想をはるかに超えて楽しめました。
一般的な絵画とちがって、絵本の一ページの原画は、何とも言えない味わいがあります。絵本に興味の無い方でも絵本の原画の独特の良さを感じることができるのではないでしょうか。 期限が迫っていますので、ぜひ、お勧めします。
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コメント
こんにちは!「いつもすてきな記事」・・・とんでもないですよー、それは、こちらのまざあぐうすさんの文ですよ!
本当にいろいろな作風があった上に、お国がらは違っても、どこもとにかく美しい絵ばかりで・・・心がこもっていましたね。
日本も例外でなく、うれしく感じました。
いい展示でしたね!
投稿: チョムプー | 2009年8月27日 (木) 20時18分
コメントをいただきありがとうございます。
この夏は、いもとようこさんや堀内誠一さん、熊田千佳慕さん…児童文学関係の展示会の目白押しでしたが、
東郷青児美術館のこの展示は一度にたくさんの原画を味わうことができて本当に良かったです。
チョムプーさんの記事を読んでから出かけて、見どころなどつかめていたのでとても参考になりました。
いつも記事を拝見していて、刺激を受けています。
7月に書かれていた「アジア系アメリカ人の移民の物語と私の住んでいた村」も、自分が大学時代に学んだことなのですが、実際に経験されていて写真入りの記事に痛く感動しました。「草花と呼ばれた少女」でしたっけ?を読み、続いて紹介された本を読んでいる最中です。今度、コメントを…と思っている内にどんどん時が過ぎていきます。
これからもすてきな記事を楽しみにしています
投稿: まざあぐうす | 2009年8月27日 (木) 21時51分