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2009年9月10日 (木)

イトーヨーカ堂子ども図書館閉館に思う

 イトーヨーカ堂のCSRの一環として行われていた「子ども図書館」の全てが閉鎖されることになったというニュースに心を痛めています。深刻な経済不況に見舞われて、予算削減を余儀なくされているという事情が分かるだけに企業として苦渋の選択であったのかもしれません。

 1978年7月、沼津店開館と同時に店舗の一角に誕生以来、99年4月開館の広島県福山店まで最高時には全国で13館が開設され、その後閉館が続いたにもかかわらず全国に8館の子ども図書館の運営を続けてきたイトーヨーカ堂に敬意を表します。

 イトーヨーカ堂のCSRは、こちら

「良い本との出会いを応援する『子ども図書館』
イトーヨーカドーでは、子どもたちが良書に出会える機会を増やすために、児童図書の専門家が選んだ絵本や物語など、1館当たり約8,000冊を蔵書した『子ども図書館』を、1978年から一部店舗に設置しています。『子ども図書館』は、年齢やお住まいの地域に関わりなく、簡単な登録手続きだけで、どなたでも無料でご利用いただけます。また、各館とも専門の司書が常駐し、利用者の相談に応じているほか、館内ではお話会や工作会なども随時開催しています。2008年2月末現在、設置店舗数は10店舗(沼津・豊橋・秋田・大宮・堺・加古川・郡山・安城・福山・浜松宮竹)、会員数は約39万3,000人、年間貸し出し数は約21万1,000冊となっています。」以上、イトーヨーカ堂HPより転載。

 しかし、・・・イトーヨーカ堂のCSR(社会的責任)の主な取り組みの中から、なぜ、子ども図書館の事業から手を引くのか?企業として、もう一度問い直して欲しい。日本の将来を担う子ども達にとって、本との出会いがどれほど人生を豊かにし、人格を育み、知恵を授けるのか・・・将来の日本への投資として、ぜひ、続けて欲しい事業だと思いました。

 その存続や今後のことを考えて各地で行動を起こしている大人達がいることに救われる思いがします。

 現在把握している応援ブログは下記の通りです。

 mixi内にも、コミュニティ「イトーヨーカドー子ども図書館」があります。

  一人では微力ですが、子ども図書館が閉館に終わるのではなく、今後良い方向に向かって運営継続が図られていきますよう願っています。

 

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コメント

なんと・・・!私は、浜松のヨーカードーさんの図書館に、タイのセミナーで日本の文庫活動の例をお話するとき、写真や説明の協力をお願いしたことがあるんです。そちらも、当時移転のあとの存続活動が実ったばかりだったのに・・・。それと、東日本中心にアジアの古典を人形劇にして年間10万人の子供たちの前で公演していた「おはなしきゃらばんセンター」さんも、東京電力をはじめとしたスポンサーがみなおりてしまったので、10月で解散になるとのお知らせを受けたばかりだったのです。
不況とはいえ・・・政権交代の与党さん、そういう点も改善してくれればいいですが。

投稿: チョムプー | 2009年9月11日 (金) 20時28分

 「おはなしきゃらばんセンター」も解散なのですか・・・。
 子どもたちの心を目に見えない形で育んできたものが、どんどん消えていくようで、さびしい世の中になってきましたね。チョムプーさんは実際の活動を通して関わりを持っていらしたから、なおのことさびしいでしょう。

 政権交代の与党さん!何とかしてよ!と叫びたくなりますね。

投稿: まざあぐうす | 2009年9月11日 (金) 22時06分

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