原爆を記憶にとどめるために
毎年、広島と長崎の原爆の日には、黙祷を捧げ、そして、原爆に関する書籍を読んでいます。
今年は、畑島喜久生氏の『東日本大震災詩集 日本人の力を信じる』(リトル・ガリバー社)を読みました。
長崎原爆の被爆者でもある著者は、81歳の誕生日を過ぎて、東京で東日本大震災を体験しました。原爆症の認定を受け、前立腺がんを患い、脳の血管障害、心臓の欠陥を抱えながらも、福島原発による放射能汚染と被災という現実に目をつぶってはおれず、数十年ぶりに綴った「詩」~それは、「被災した地域の人たちへのエールであり、日本人全ての「絆」を信じるというもの」。(下線部は同著より引用)
世界で初めて原爆の被害を受けた日本で起きた原発事故。
くり返してはならないはずの原子力による悲劇。
被爆者である著者でしか語ることのできないことばと思い、そして、過去の苦しみを未来への希望に託す善意に満ちた一冊でした。
今年も、原爆を記憶にとどめ、平和への祈りを捧げ続けたいと思います。
<過去関連記事>
・原爆を記憶にとどめるために 2009年8月6日
・原爆を記憶にとどめるために 思い出の絵本No.10『八月がくるたびに』 2009年8月9日
・思い出の絵本 No.11 『八月がくるたびに』 2009年9月19日
・原爆を記憶にとどめるために 8月9日長崎原爆の日 2010年8月 9日 (月)
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