いもとようこ絵本原画展&熊田千佳慕展
昨日は映画『風のかたち』を観た後、大丸ミュージアムで開催中のいもとようこ絵本原画展を観て来ました。絵画としては、原画の方が良いというのはどの絵本作家の方にも当てはまるのですが、いもとようこさんのイラストには不思議な癒しの力があります。その癒しの力が原画になるとますます深くなる感じがしました。ミュージアム内がおとぎの世界、そして、癒しの空間となっていることを感じ、絵を観て、お話を読んで、深く心が慰められました。
大人になって味わう児童文学の良さのひとつに心の癒しというのがあるのではないかと思います。癒しという言葉を容易に使いたくはないのですが、日々の課題の重さに押しつぶされそうな時、ふっと児童文学作品のイラストや物語が与えてくれる癒しには独特のものがあることを感じます。
そして、今日は、岩波ホールで上映中の「ポー川のひかり」という映画を観た後、銀座に向かい松屋創業140年熊田千佳慕展を観ました。たくさんの人が訪れてびっしりと人が押し寄せる中での絵画鑑賞でした。数年前、目黒美術館でゆっくり鑑賞した日のことをなつかしく思い出しました。蝶の鱗粉が絵からこぼれそう・・・花の花粉がふっと飛んできそう・・・そんな繊細なタッチの絵に妥協を許さない筆の動きを感じました。花の妖精を連れて帰りたくなりました。物語の種がいっぱい潜んでいる絵だった思います。(映画「ポー川のひかり」もとても良い映画でした。)
おみやげに『さんしょっ子』の絵本とはがき大のクリアーファイル、ノートを買いました。包装の金の星社の袋もかわいかったです。
8月は他にも観たい展示会や映画がありますが、これからしばらく身体を休めたいと思います。
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