<絵本>

2016年7月23日 (土)

山福朱実『ヤマネコ毛布』絵本原画展@ブックスキューブリック箱崎店

Photo  昨日(7月22日(金))、山福朱実さんの絵本『ヤマネコ毛布』の原画展に行きました。会場は、ブックスキューブリック箱崎店です。木版画の動物たちの原画に加えて、今回は山福さんの刺繍も原寸大で展示されています。

 絵本『ヤマネコ毛布』は2007年にパロル舎から出版されたものを印刷方法を変え編集し、絵本評論家・広松由希子さんのセレクションによる「ずっと残したい絵本」シリーズ第2弾として、2015年2月に復刊ドットコムから復刊されました。その復刊を記念した原画展<ヤマネコ原画の旅>の巡回展が北九州戸畑図書館を皮切りに2015年12月から続いています。幼いお子さんから大人までそれぞれに味わえる、切なく、あたたかく、力強い絵本です。

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 初日の昨夜は、ギタリストの末森樹さんの演奏による山福朱実さんの歌、そして、絵本講師で「さとこの日記広場」主宰の鍬塚聰子さんの読み語りがありました。

 さとこさんとは2014年のテレジン収容所の子どもたちの絵画展以来です。会場で、10数年前にブログ上でお知り合いになった美恵子さん、ふあふあさんに初めてお会いしました。リアルでお会いしてもすてきな方々です。山福さんのあたたかく力強い歌声、末森樹さんの胸に沁みるギターの音色、そして、やさしい總子さんの声…すべてが心に沁みました。生きていく勇気やエネルギーのようなものをたくさんいただいた貴重な時間でした。

■山福朱実『ヤマネコ毛布』原画展
会期:2016年7月22日(金)~8月7日(日)
    11:30~19:00
場所:カフェ&ギャラリー・キューブリック
MAIL:hakozaki@bookskubrick.jp
TELL:092-645-0630

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2014年2月16日 (日)

手から手へ展 第一会場&大人の絵本を愉しむ会

 今日は初めて「大人の絵本を愉しむ会」に参加。場所は、けやき通りにあるレストラン「とねりこ」、絵本の世界にいるような、すてきな空間でした。 
 食事の合間に、7人で持ちよった絵本を読み合い、感動した本の話などを交わし合いました。厳選された食材で作られた食事も美味しくて、選ばれた絵本もすばらしく、感動と満腹感で満たされた半日でした。
 紹介された絵本は、
 谷川俊太郎「あさ」
      「いろいろいろんな日」
 酒井駒子「くまとやまねこ」
      「かわせみのマルタン」
 伊勢英子「ルリユールおじさん」
 小泉吉宏「戦争で死んだ兵士のこと」
 長田弘「森の絵本」(写真3番目)
 トミーデ・パオラ「巨人とおかみさん」
     「ぼうしとったら」
 
 私は柳田邦夫さんの新刊「生きる力、絵本の力」と新藤悦子作・こみねゆら絵の絵本「空とぶじゅうたん」を紹介しました。「空とぶじゅうたん」は1996年ヴォーグ社から出版された初版が絶版となっていたので、復刊ドットコムに復刊リクエストを出し、2006年に復刊されたすばらしく美しい(豪華な)絵本です。(ぜひ、皆さんもお読みください!)
 最後の絵本「ぼうしとったら」のあと、さとこさんの帽子から何とソテツの赤い実が出てきました。参加者へのかわいいプレゼント、さとこさんの粋な計らいを感じました。会を終えて、「手から手へ展」の第二会場となっている福岡市総合図書館に向かいました。
 来週もまた体力、気力勝負、新たな気持ちで仕事に迎えそうです。

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2012年4月 5日 (木)

『ゆきひらの話』(安房直子・文/田中清代・絵)(偕成社)

 「ゆきひら」とは、「土でつくられた、茶色いおなべのこと」
 在原業平の兄行平(ゆきひら)が、海女に海水を汲ませて塩を焼いた故事に因んで名づけられたと言われています。行平の名まえに因む由来と、その時用いた鍋に、白い塩が現れてきて、それが雪のようであったからという由来があり、漢字では、「行平鍋」とも「雪平鍋」とも表記されます。

 「ゆきひらをしっていますか」という一文で始まる物語。畑の中の小さな古い一軒家に住むおばあさんが、かぜをひいて、たった一人でねこんでいました。そこへ、コトコト、コトコトと音を立てて現れたおなべ。自ら、「ぼく、ゆきひらです。」と名のります。おばあさんが台所のとだなにしまい忘れた古いおなべでした。「行平君」とでも呼べそうな、実にかわいいおなべが絵本のページいっぱいに描かれています。

 安房直子さんの作品は、身の回りの小さな道具を使って起きる、小さな魔法に満ちています。おなべの「ゆきひら」にかけられた魔法から、おばあさんの夢の世界が広がり、また、かぜをひいたおばあさんを元気にする甘酸っぱい一品ができあがります。

 さて、「ゆきひら」は、おばあさんに何を作ってあげたのでしょうか?「おいしい」お話とレシピという「おまけ」がついています。一人ぼっちのおばあさんとおなべの「ゆきひら」がくり広げる物語、最終ページまでお楽しみください。読み終えて、心がじわっとあたたかくなり、「ゆきひら」を「雪平」とつづってみたくなりました。

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2011年5月21日 (土)

宇梶静江 古布絵展 @小淵沢 フィリア美術館

  毎日があわただしく過ぎる中、気分転換に小淵沢まで出かけて来ました。

  フィリア美術館 で開催中の宇梶静江 古布絵展 を見るためです。

 大学時代の友人と新宿で待ち合わせ、新幹線に乗って行きました。途中、甲府で乗り換えるのを忘れてしまう位、話に夢中になって、小淵沢に着いた時も、うっかり・・・という位、一日中おしゃべりを楽しみました。

 アイヌの伝統の刺繍と日本の伝統の和服地を組み合わせた手法で描かれた古布絵から、力強いオーラと込められている深い思いが感じられました。とにかく力強いというのが第一印象です。

 絵本の原画となっている作品の展示でしたが、どの絵本もアイヌの伝承物語の再話です。作者は、アイヌの解放運動家であり、アイヌ文化の伝承者です。

 60歳を過ぎて本格的に始めたアイヌ刺繍・・・・ そのひと針、ひと針に込められた作者のアイヌへの思いの深さを感じ、ひとつひとつの作品の前で立ち止まり、その世界に引き込まれていきました。

 しまふくろうが、生きているようです。今にも絵の中から飛び出しそうな勢いで、じっとこちらを見据えていました。

  せみの羽が何とも繊細で美しく描かれて(刺繍されて)います。

  古布絵の美しさと力強さに圧倒され、心が洗われるようでした。会場には、ケーテ・コルヴィッツの作品もあり、見ごたえのある美術館です。

 ランチとお茶は、リゾナーレ  のレストランとカフェ。食事は、樹木の下で心地よい風に吹かれながらいただきました。ここはお薦めです。 一日、小渕沢で過ごし、大人の遠足気分。体調不良の転地治癒となりました。

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2011年3月 3日 (木)

ひな祭りにお薦めの絵本

 今日は、ひな祭り。

 娘のためにささやかなお祝いをしようと思っています。

 そして、ひな祭りに、お薦めの絵本を子ども達に読み語りします。おひなさまを通して、戦争を知らない子ども達に、戦争について考える機会を提供してくれる貴重な物語です。

はこちゃんのおひなさま (すずのねえほん No.) Book はこちゃんのおひなさま (すずのねえほん No.)

著者:丸田 かね子
販売元:銀の鈴社
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2011年2月12日 (土)

ことばの世界を楽しく、豊かに! ~雨の音をユニークなオノマトペで表現した絵本~

ぴっつんつん Book ぴっつんつん

著者:後路 好章,武鹿 悦子
販売元:くもん出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 雨の音って、どんな風に聞こえますか?
 わたしは、佐野洋子さんの絵本『おじさんのかさ』の「あめが ふったら ポンポロロン  あめが ふったら ピッチャンチャン」という歌を雨が降るたびに思い出します。

 『ぴっつんつん』は、「あめが つんつん ぴっつんつん」という語りではじまり、「ぴっつん つつーん ぴっ つん つん」で終わります。「じゃぶじゃぶ ばちゃばちゃ」や「べちゃべちゃ びちゃびちゃ ぐちゃんぐちゃん」のような音のあとに、「ぴっつんつん」とリズミカルなオノマトペが続きます。「べちゃべちゃ びちゃびちゃ」という雨の音なら、私もよく聞きます。でも、「ぴっつんつん」と聞こえたことはありません。
 雨の降る音が、「ぴっつんつん」と聞こえるなんて、何とすてきな感性でしょう!「あめあめ すんすん すんすんすん」など、雨の音をユニークなオノマトペで表現した楽しい絵本です。

 発声にハンディを抱えた子ども達やことばにハンディを抱えている子ども達に、読んであげたいと思いました。自由に、好きなように、音を発していいんだよと、この絵本が教えてくれそうな気がするからです。
 ユニークなオノマトペで描かれた絵本に、庄司三智子さんの『もちもちおもち』『どんどん とんとん チャチャチャ』などがありますが、音を楽しみながら、コミュニケーションの手段としてのことばの世界に近づいていくことができたら、ハンディのある、無しに関わらず、子ども達のことばの世界が豊かになるのではないでしょうか。

 私も、絵本の中で出会った雨の音で、憂鬱な雨の日を楽しむことができそう!ことばの世界を楽しく、豊かにしてくれる絵本として、『ぴっつんつん』をお薦めします。

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2010年5月13日 (木)

絵本の読み聞かせのための基礎講座(主催 目黒区八雲図書館)

 今日は、目黒パーシモンホールで開催された絵本の読み聞かせのための基礎講座を聴講しました。講師は、JPIC読書アドバイザー 児玉ひろ美氏。

 読み聞かせとは、特別なものではなく、大人が子供にしてあげなくてはならないことの一つであり、子どもと一緒に楽しめる素朴な行為である。

 子どもに美しいことば、良いことばをかけてあげたいという大人の思い→絵本を読んであげるという行為につながる。

 絵本は子どもが人生でであう初めての書物。

 良い絵本は子ども達の心の良い栄養となる。

 読んでくれた人の価値観が絵本の読み聞かせを通して、子ども達に伝わり、物事の判断の基準にもなりうる。 ・・・の他、年齢に合わせた絵本の選び方や読み聞かせの絵本の選び方などこれまで自分の子ども達への読み聞かせや絵本・児童文学研究センターで学んだことを振り返ることができました。

 絵本の紹介の中で心に残ったものは・・・

トライフル・トライアングル Book トライフル・トライアングル

著者:岡田 依世子
販売元:新日本出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 昨今、ニュースにもなっている子どもの性同一性障害をテーマとした絵本。

ぼく おかあさんのこと… Book ぼく おかあさんのこと…

著者:酒井 駒子
販売元:文溪堂
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 子どものネグレクトをテーマとした絵本。

 いずれも読み聞かせで読むかどうかの判断を要する絵本ですが、一読に値する絵本だと思いました。

 5月27日(木)、6月3日(木)とワークショップが続きます。

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2010年5月 7日 (金)

絵本作家:小林 豊さんのお話『今子どもたちに伝えたいこと』

 今日は、この本だいすきの会 ねりま支部主催の練馬区教育委員会委託 子育て支援学習講座で、小林豊氏(絵本作家)のお話を伺いました。「せかいいちうつくしいぼくの村」、「ぼくの村にサーカスがきた」、「せかいいちうつくしい村へかえる」 以来、小林作品のファンですので、こひつじ文庫のマーガレットさんからお知らせがあって以来、楽しみにしていました。

あいたい友だち (どんぐりえほんシリーズ) Book あいたい友だち (どんぐりえほんシリーズ)

著者:小林 豊
販売元:佼成出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 新作『あいたい友だち』のマーガレットさんによる読み語りに始まり、小林さんが絵本を通して、読者(子ども達)に伝えたいことや絵本を描く(書く)にあたって大切にしていること、取材旅行で印象に残ったことや今の社会に対して思うことなどが語られました。
 『あいたい友だち』には、取材旅行で訪れた国の中で、いちばんことばがあった(交わされていた)地域を描かれたとのこと、ボスボラス海峡からはじまり、スペインの港や中東の国境、バルカン半島など、ページをめくりながら、それぞれの地域で感じたことをエピソードを交えながら語ってくださいました。

 ・絵本を描く(書く)のは子ども達のため。
 ・自分の生活の場から見えることは限られているので、絵本を描く(書く)ために取材旅行に行ったり、子ども達と語り合うように努めている。また、子どもの興味(疑問)に絵本の中で答えられるように努めている。
 ・絵本を描きはじめた最初から「ぼくの村」について描いて(書いて)いる。
 ・歴史の流れの中で、今自分が見た「村」を描いて(書いて)、いろんな視点、いろんな価値観、いろんな村があるということを次の世代に提示していきたい。
 ・平和を希求するよりも、なぜ、戦争を起こしたのか?という検証が必要。
 ・戦争の被害者にみんなで同情するという視点では、これからの絵本は書けない(描けない)
 ・今は、世界が行き詰って、どこに向かっているのか分からない時でもあるが、それは、考え直し、思い直し、子ども達と語り合う良い動きができる時でもある。etc...

 全てが先生の経験に基づいたユーモアたっぷりのことばで語られ、あたたかく心に響きました。

 テレビや新聞、雑誌を通して伝えられる情報のことばには、全て意図して作られたストーリーがあるので、大人がその一つ一つを検証して、子ども達と共に語り合う必要があるということなど、絵本に描かれた諸外国の風景と人々の様子から現代社会の行き詰まりや問題点が浮き彫りにされ、今、大人(親)として、子ども達に伝えるべきこと、知らせるべきことを教えていただき、大変有意義な会でした。

 小林豊先生、マーガレットさんをはじめ、この本だいすきの会 ねりま支部の皆様、ありがとうございました。

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2010年4月23日 (金)

子ども達に国際理解を促し、戦争と平和について考える機会を与えてくれる絵本

 ともだちのしるしだよ ともだちのしるしだよ
販売元:セブンネットショッピング(旧セブンアンドワイ)
セブンネットショッピング(旧セブンアンドワイ)で詳細を確認する

 緑のない山々、砂煙があがりそうな土、立ちならぶ粗末なテント…。
 絵本の舞台はアフガニスタンとパキスタンの国境にあるベシャワールの難民キャンプ。表紙には、頭をスカーフで覆った二人の女の子が一足のサンダルを片足ずつはいて仲よく歩いている姿が描かれています。
 名まえは、リナとフェローザ、二人は救援物資の中から偶然同じサンダルを片方ずつ手にしました。リナは戦争で父と姉を亡くし、幼い弟を背負って母親と逃げて来ました。もう2年間も靴をはいていませんでした。フェローザは家族を戦争で亡くし、祖母と二人だけ、その足はひびわれて腫れていました。
 「はじめまして、こんにちは」とあいさつするリナにフェローザはことばを返すことなく姿を消しましたが、翌朝、「かたほうだけはいているなんて へんだって、おばあちゃんが いうの」と言ってリナにサンダルを手渡しにきました。そんなフェローザに、リナがサンダルを二人で交互に履くことを提案します。その日から一足のサンダルが二人の少女の間で「ともだちのしるし」となりました。
 毎日いっしょに並んで水汲みをしたり、地面に字を書いて勉強したり、テントの中で思い出や夢を語り合ったり…、難民キャンプという過酷な環境の下で一足のサンダルを分け合いながら育まれた友情の物語、作者の一人であるカードラ・モハメッド(米国ペンシルヴァニア州のピッツバーグ難民センター所長)の実体験から生まれました。
 遠景の山々の壮大なシーンから、救援物資を求めて並ぶ人々の足、わずかに流れる水、限られた井戸から水を汲む人々がそれぞれクローズアップして描かれ、難民キャンプの極限状況を生き抜く幼い二人の健気な姿がリアルな質感と温もりをもって伝わってきます。アメリカにわたることが決まったリナとキャンプに残るフェローザの別れのシーンは圧巻です。戦争で何もかも失い、疲れ、傷ついたであろう幼い二人の心に宿る確かなやさしさと思いやりに胸を打たれました。

 本書は板橋区立「いたばしボローニャ子ども絵本館」主催の翻訳コンクールで第15回「いたばし国際絵本翻訳大賞最優秀翻訳大賞」を受賞した作品です。翻訳者である小林葵氏は1992年生まれ、受賞当時、現役の高校生でした。リナとフェローザのことばがいきいきと伝わってくるのが魅力のひとつでしょう。英語の原題は「Four Feet, Two Sandals」、たった一足のサンダルを分け合うという二人の純粋な心を象徴しています。「ともだちのしるしだよ」はリナのことば、絵本の邦題としてふさわしいことばではないでしょうか。子ども達に国際理解を促し、戦争と平和について考える機会を与えてくれる絵本です。
 本書は社団法人全国学校図書協議会主催の第56回青少年読書感想文全国コンクール課題図書の小学校中学年に選定されています。日本の多くの子ども達に、戦争によって、友だちや家族とわかれ、故郷をはなれなければならない難民の子ども達のことを心に深く留めてほしいと思います。

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2010年4月11日 (日)

戦火を逃れたお雛様

 4月10日(土)、児童文学作家の日野多香子先生と絵本『はこちゃんのおひなさま』の作家である丸田かね子さんと3人で、須坂市にある小池千枝コレクション 世界の民族人形博物館を訪れました。

 丸田さんが同館に寄贈されたお雛様の写真です。 Photo_4

はこちゃん(丸田かね子さん)の疎開先のおじさんの家に届けられたことで東京大空襲の戦火を逃れたお雛様です。昭和20年代のお雛様ですが、きれいなまま保存されていました。

  戦争から60年あまり経た今、丸田さんの絵本の中で甦り、こうして世界の民族人形博物館のショーケースの中で毎年、この時期に展示されることになったお雛飾り。

 ショーケースに入ったお雛様を見ながら、幼かりし日の丸田さんにお雛様を託された不思議な計らいを感じ、絵本もお雛様も後世に残って欲しいと思いました。

 きっとお雛様も喜んでいることと思います。同館では、折しも三十段雛飾り 千体の雛祭りの会期中にて、高さ6m、30段の雛壇とつり雛100本の約1千体のひな人形が展示されていました。

30 写真は三十段雛飾り、見事な美しさでした。でも、どうやって飾ったのかしら?と整然と並べられたお雛様を上の階の喫茶室から眺めました。

 館内には、古くは享保雛から、昭和初期のお雛様、そして、現代のお雛様まで、1000体近くのお雛様が展示されていました。たくさんのお雛様に囲まれて、女の子に戻ったような気分を味わいました。

 善光寺にお参りして、近くにある長野県信濃美術館 東山魁夷館に立ち寄りました。

 長野では桜が咲き始め、あたたかい一日、お雛様や東山魁夷の絵画の美しさと咲き始めた桜や満開の杏の花を眺めて、心が満たされた一日でした。

 絵本『はこちゃんのおひなさま』のアルバムはこちらです。

追記:『はこちゃんのおひなさま』が全国学校図書館協議会の選定図書に加えられました。 

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