<お正月の絵本>

2010年12月30日 (木)

お正月の絵本 そして ウサギの絵本

 年末にお正月に関わる絵本を三冊(『お正月さん、ありがとう』『韓国のお正月』『もちもちおもち』)読みました。その中の『お正月さん、ありがとう』が、オンライン書店ビーケーワンの今週のオススメ書評に掲載されました。今年最後のうれしい出来事でした。

 同サイトの書評フェア 「ウサギのダンス」で、来年の干支にちなんでウサギの絵本が紹介されています。こちら!です。

 これまでに投稿した書評が掲載されていました。

  • しろいうさぎとくろいうさぎ 
  • 愛をみつけたうさぎ 
  • うさぎのマシュマロ 
  • 花のかみかざり 
  • うさぎのユック 

 どれもすてきな絵本です。『うさぎのユック』は、乳がんで亡くなられた元NHKアナウンサーで女優の絵門ゆうこさんの作品です。2005年12月末に聖路加病院の礼拝堂で開かれた朗読コンサートで、ご本人による朗読を聴いた日のことがなつかしく思い出されます。山中翔之郎さんのイラストもすてきです。『うさぎのマシュマロ』は劉優貴子さんの翻訳絵本、『愛をみつけたうさぎ』はケイト・ディカミロの物語、この機会に再読したい作品です。

うさぎのユック Book うさぎのユック

著者:絵門 ゆう子
販売元:金の星社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 十二支の絵本もいかがでしょうか? こちらです。

 今年もぼちぼちの更新でしたが、訪れていただいた皆様に感謝致します。ありがとうございました。

                                       いづみ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年12月28日 (火)

声に出したくなる、楽しい、おいしいおもちの絵本

もちもちおもち (えほんのぼうけん24) Book もちもちおもち (えほんのぼうけん24)

著者:庄司 三智子
販売元:岩崎書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 みんな だいすき
 もちもち おもち
 まるもち
 かくもち
 つきたてもち
 もちもちもちっと
 せいぞろい

 歯切れのいい文句ではじまるこの絵本、登場するのが全ておもち。
 
 さてさて
 おもちと
 いったなら・・・と軽快なリズムの語り口で続きます。

 あなたは、どんなおもちが好きですか? あずきの あんこさんから、あべかわ きなこさん、あさくさ のりじろうさん・・・とおもちが続々と登場します。日本が誇るおもち、実にたくさんのおもちがあるんです。私は、はたけ まめのしんさんのずんだもちが好きです。おもちのおうさままで登場しますよ。さて、おもちのおうさまは・・・?

 ずんだ なんだ まめだ なんだ つぶした えだまめだ・・・と言った具合に、絵本の中で、コミカルに描かれたひとつひとつのおもちを見ながら、ことばあそびを楽しむことができます。声に出したくなる、そして、何度も読みたくなる、楽しい、おいしいおもちの絵本です。お正月にぴったりの絵本!
 この絵本の作者は、イラストレーター・絵本作家の庄司三智子さん。『おみせでみつけた』(岩崎書店)『りんごごーごー』(ひさかたチャイルド)『どんどんとんとんチャチャチャ』(ひさかたチャイルド)も楽しい絵本です。

(以上、ほのぼの文庫管理人いづみ(書評者名まざあぐうす)がオンライン書店ビーケーワンに投稿した書評です。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本のお正月の原風景~お正月を迎える家族の喜びに満ちた絵本

お正月さんありがとう (えほんのぼうけん23) Book お正月さんありがとう (えほんのぼうけん23)

著者:内田 麟太郎
販売元:岩崎書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 雪をかぶった山が見える里で、あやちゃんは家族とお正月を迎えようとしています。あやちゃんが大好きなおじいちゃんは、夏から病気でずっと寝ています。そのおじいちゃんが、あやちゃんに、
「らいねんも レンゲばたけに いこうな」と言いました。すると、どこからかくすくす笑う声が聞こえてきました。さて、笑ったのは誰でしょう?

 あやちゃんが、おじいちゃんの部屋の窓をあけて、おじいちゃんと二人でお正月さんを呼びます。そして、
 「ことしも おじいちゃんと レンゲばたけに いくんだもーん」と叫びました。今度は、誰も笑いません。お正月さんが来てくれたからです。すると、おじいちゃんが、あやちゃんの肩によりそって・・・。

 もちつき、としがみさま、お年玉、おせち料理、福笑い・・・。絵本を開くと、お正月を迎える家族の様子がほほえましく描かれています。まるで、日本のお正月の原風景。一冊の絵本が、お正月を迎える家族の喜びに満ちています。

 また、この絵本では、核家族化した日本に欠けているおじいちゃんと孫の心の交流が、お正月という行事の中で、あたたかく描かれています。おじいちゃんと孫の関わりが巧みに描かれた絵本として、サリー・ウィットマンの『とっときのとっかえっこ』野村たかあきの『おじいちゃんのまち』が思い出されますが、それらに続く、心あたたまる絵本として心に刻みました。

 お正月よりもクリスマスの方がにぎやかな最近の日本で、お正月の意義を問い直してみませんか? 今年も1年がんばろうという気持ちにさせてくれるお正月さんに、あなたも会えるかもしれませんよ。

(以上、ほのぼの文庫の管理人いづみ(書評者名まざあぐうす)がオンライン書店ビーケーワンに投稿した書評です。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

001 アンデルセン 002 宮澤賢治 003 ターシャ・テューダー 004 新藤悦子 005 梨木香歩 006 ジミー・リャオ 007 赤羽末吉 009 エム・ナマエ 010 江國香織 011 中脇初枝 013 いもとようこ 014 こみねゆら 015 荒井良二 016 ケイト・ディカミロ 017 三田誠広 018 モンゴメリ 019 はせみつこ 020 アンネ・フランク 021 アン・グットマン&ゲオルグ・ハレンスレーベン 022 日野多香子先生 111 ほのぼの日記(読書日記) <お正月の絵本> <クリスマスの絵本・童話> <グリム童話> <ファンタジー> <一般書> <児童文学作品> <十二支の絵本> <大人の絵本> <思い出の絵本> <昔話、民話> <絵本> <障害をテーマとした児童文学作品> <韓国の絵本・童話> [命、死、魂] [宗教] [性、愛] [戦争と平和] [歴史] [老い] [言葉 コミュニケーション] ■bk1今週のオススメ書評採用 『お月さん、とんでるね 点頭てんかんの娘と共に生きて』 おすすめサイト お菓子 はじめに アンネのバラ シリーズ ほるぷクラシック絵本 シリーズ 源平絵巻物語 マザーグース ユング心理学 事典、辞典 児童図書相談士 児童文学創作入門講座 地球交響曲 展示会情報 復刊ドットコム 映画・テレビ 演劇公演 目黒川の桜 絵本論、ガイドブック 英語 読み聞かせ 講演会